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Waka Flocka Flame - Flockaveli
Waka Flocka Flame - Flockaveli

久々に長期のヘビロテに耐え得る作品が出たので記事を上げます。
好事家の間では今か今かと待たれていたWaka Flockaの「Flockaveli」。意外性なくてスマン。

何度かの発売延期を乗り越えてリリースされたこの作品、事前にYouTubeに大量ボムされた曲、On Smash等でダウンロード可能だった曲が中心となっている事もあり、さほど大きな期待はかけずに手に取ってみたんですが、いやはや...この1ヶ月ガチで毎日聴いてます。

既聴感は当然あるし、約2/3を同じプロデューサー(Lex Luger)が出がけているので似たようなタイプの曲が並ぶのに加え、客演勢も想定の範囲内(Roscoe DashとWaleの組み合わせは◎)...が、繰り返し聴いても全然飽きない。ネガティブ要素を全て破壊する中毒性はある意味神がかり的です。

まずは、Lex Lugerの作り出すサウンド。今年のヒップホップ・シーンの一つの流れを作った立役者のビートをまとめて聴けるだけで興奮です。Rick Ross"B.M.F."にせよSoulja Boy"Digital"にせよ、ずっとリピートしても全然イケるもんね。で、Young Jeezy"All White Everything"(コレは個人的に今年のベスト3に入る名曲)が別のプロデューサー(実際はShawty Redd)の作だと知った時、“Lex Luger、完全にキタな”と思いました。だってコレ、完全に手法の模倣じゃん。カッコイイから文句は言えないけど、Shawty Reddはホントこういう所ウマイ。
こういう感覚は、2000年前後からだとネプ、スウィズ、DJ Toomp以来ですかね、メインストリームでは。
とりあえず、"O Let Do It"の浮きっぷりがスゴイです(笑)。

さらに、主役のWaka Flockaのハマりっぷりが尋常じゃない。この人のラップがいわゆる“サウスのガナリ系ラッパー(わかりやすい例だとLil' Jonとか)”の範疇内だと思ってる人、それは違うと思うんだよなぁ。見た目でもわかる通り、Waka Flockaの方がスタイルやリリック的にずっとダーティーだし、“クランクしようぜ!”っつーよりかはもっとサグい感じ。決して技巧派ではないものの、合いの手のタイミングやヒップホップ伝統の(笑)全抜きで入れるフレーズなどは天才的。そして実はこの人、生まれはニューヨークっていう(笑)。

あとは、メロウ曲に頼らずとことん硬派な感じで突き進むところも男らしくて好きです。"Homies"のようにそこはかとなく哀愁漂う曲はあるけど、いわゆるR&Bチックな曲は皆無。バラエティには...正直富んでないです。
でも、よく考えればミクスチャー・バンドとかも、(Linkin' Parkあたりは別格なんで除くとして)ボーカル・ギター・ベース・ドラムの構成でアルバム10数曲聴かせるわけだから、そこでいうところのギターリフのようなキャッチーな要素があれば全然イケるという証明ですね。
そういう意味も含め、「Flockaveli」は非常にロック的なのかも。いかに縦ノリなアルバムかは、"Hard In Da Paint"のTravis Barker Remixのハマり具合を聴けば明らかだし。ロックファンの感想も是非聴いてみたいですね~。
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BOOGIE DOWN PRODUCTIONS/CRIMINAL MINDED
BOOGIE DOWN PRODUCTIONS/CRIMINAL MINDED
レア盤のリイシュー以上に音楽愛好家(金持ちを除く)にとって悩みの種なのが、ここ何年かの間でとみに一般化・進化を遂げたデラックス・エディションの存在で、コレがもうホントに厄介。ジャケや収録曲を若干変え、オリジナルの発売から数ヶ月という短いスパンで出される、リパッケージ版という詐欺みたいな商法も最近よく見られますが、そうではなくて、純粋に未発表曲など“発掘”という意味でデラックスな作品がチラホラあるので、嬉しいやら、(財布的には)悲しいやら。

で、『CRIMINAL MINDED』ですよ...まさに満を持して、って感じです。デラックス・エディションの発売がアナウンスされ、それが二枚組という体裁だと知った時は“ほぉ”と興味をそそられたものの、オリジナル盤(CDですが)とデジタル・リマスター盤を所有している人間にとってはさすがに今回は縁がないかな、と思っていましたが...なんだかんだで結局買ってしまいました(泣)。
まず、商品がSTAXの50周年盤と非常によく似た豪華な作りで、二枚組の特殊パッケージという時点で反則なんですが(スゴイ重厚感!)、未公開の写真やイラスト、バイオを中心とした完璧に近い出来のライナー、リリック(国内盤には対訳も!)、インタビューに加え、B.D.P.が大所帯クルーだった時代(→SCOTT LA ROCK AND THE CELEBRITY THREE笑)の曲『Advance』『$ucce$$ I$ The Word』や初期音源『Say No Brother(Crack Attack Don't Do It)』、アルバム収録曲の別ヴァージョンがまとめられているのは感涙モノ。アタマとケツにRED ALERTのベシャリが入った『The Bridge Is Over』こそ大きな違いはありませんが、『Come Clean』みたいな音処理がドープな『The P Is Free』、時折挿入されるサンプルがナイスな『Elementary(Dub)』(僕はこっちの方が好きかも)は一聴の価値アリ。
LP以前の音源もやっぱりレベルが高く、特に『Advance』のような音使いは、最近の新譜でも聴けたような(具体的な曲名は出てこないんですが...)。この曲はインストも収められているのですが、音だけ聴いても、色褪せないカッコ良さに毎度驚かされます。

本編に関しては、当時敵対していたクイーンズ・ブリッジのMARLEY MARL一派にブロンクスこそヒップホップの聖地と挑戦状を叩きつけた云々、の話は耳にタコなのでショートカットするとして、聴けば聴くほど新しい発見があります。それこそ、この作品が名盤と言われる所以かもしれませんが。
現在の音楽シーンとの関連という事なら、面白いのが『9mm Goes Bang』。温度低めなローの処理とラガなフロウは、ダブステップ/グライムの文脈でも聴けそうです。
SAIGON『Come On Baby』にヤラれた人には『Dope Beat』を。20年以上も前のAC/DC使い...まさにドープ。
また、『Poetry』『Word From Our Sponsor』『Remix For P Is Free』いずれにも共通する、シンプルなビート+キメのサンプリングという手法は今こそ受け継がれているものなので、未聴の人にはフツーにフレッシュに響くのではないでしょうか。それにKRSのラップぢから溢れるパフォーマンスが加われば、怖いものナシです。

NUJABES以降、雨後のタケノコのように増えた美麗インスト・ヒップホップとやらの作り手(一応言っておくと、NUJABESらパイオニア世代にはナフリスペクトです)には、コイツを聴いて出直せ!と言ってやりたいです。僕もこうしてチマチマと述べてきましたが、ヒップホップと名を冠する以上は、理屈より熱量、生々しさ!それが基本だと思ってるんで。

テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

DEFARI/FOCUSED DAILY
DEFARI/FOCUSED DAILY

レコ屋に数百円で叩き売りされている、しかも同じものが複数枚置いてあるようなシロモノだと、気になるアーティストの作品でも購入に二の足を踏んでしまうのは致し方ないところで、僕にとってはDEFARIの『FOCUSED DAILY』が今までまさにそういう皿だったのですが、DVDを観て個人的に再燃したDILATED PEOPLES熱に押されてチェックしてみたところ、これが驚くほど充実した内容!さすがは腐ってもTOMMY BOY。

ダイレイテッドのDVD『THE RELEASE PARTY』を観れば、彼らとDEFARIの関係がいかにタイトであるかを再認識できると思うのですが(BABUとのLIKWIT JUNKIESもありますし)、その縁で、グループの頭脳・EVIDENCEが実に最多の8曲をプロデュース。EVの外部仕事は大変貴重なので、これはダイレイテッド・ファンにとっては聞き捨てならない情報です。ビートはEVに加えてALCHEMIST、THE LIKWIT CREWつながりでTHA ALKAHOLIKSのE-SWIFTという3人体制、参加メンバーはXZIBITにTASH、PHIL THA AGONY、コスリでDJ REVOLUTIONやKUT MASTA KURT(エンジニアも!)と、完全身内仕様ながらも的を得た人選で、クレジットを見るだけでも十二分にそそられます。

DEFARIの落ち着いた語り口にはハデさこそないものの、コロンビア大学の出で、LAで高校の教師をしているという彼のインテリジェンスに富んだライミングは、それだけで聴きモノですが、このアルバムに関しては、リリースされた時期がホントに惜しい。シンセ・サウンドの本格的な登場期、かつABB RECORDS設立元年というどっちつかずなタイミングは、しっかりしたセールスを期待するには分が悪すぎます。賞味な話、これが90年代中盤に出ていたら、間違いなくクラシック認定を受けていたハズ...。

モブの『THE INFAMOUS』に入っていてもおかしくない、ダークな浮遊感がモロALCHEMIST節な『Focused Daily』、
ザラついたピアノループの質感がダイレイテッドの『Pay Attention』を思わせるEVIDENCEのベスト・ワーク『Never Lose Touch』(『Bionic』も同路線、鬼ドープ)、
プリモの隠れ名トラック、GANGSTARR『Above The Clouds』に雰囲気が激似の『Yes Indeed』、
BLUE MAGIC『Tear It Down』使いのヘッドバンガー『405 Friday's』、
ALCHEMISTの貴重な細切りビートが冴える『Checkstand 3』、
DJ MU-RのABB RECORDSミックスにも収録された西海岸アングラ・クラシック『People's Choice』と、ヤバイ曲をざっと挙げただけでもこんな感じ...すげぇ。

西海岸アンダーグラウンド・ヒップホップのサウンドスタイルは、2000年前後には完全に確立された感があるので、それ以降の作品は良い意味で時代性を感じさせないところがスゴイです。イコール、流行に左右されないという強みがあるので。片や、最初に触れたように、コイツらは激安のワゴンセールなんかに登場する機会も非常に多いので(ILL BOOGIE関連とか)、そこら辺もちゃんと聴いてみようかな、と思った次第であります。

テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

TRINA/STILL DA BADDEST
TRINA/STILL DA BADDEST

TRINAというアーティストは、こちらが考える以上に突っ込みどころが多い人なのではないかと僕は見ていて、パブリック・イメージの一つであるビヤッチなキャラクターも、限りなく自虐ギャグに近いネタに思えて仕方がありません。だって、“I'm still da baddest bitch”とか“We sex like monster”とか、真顔で言ってたら相当危ない。そういう意味で、特にリリックに関して言えば、ある種大仰なバカバカしさはギャングスタ・ラップ的なファンタジーに近いものなのかも。かなり高い頻度で曲中に登場する品のない笑い声とか、とにかくムダor無意味なコトが多いです、この人。

そんなことはさておき、TRINAの新作『STILL DA BADDEST』のリリースは、プチ・マイアミ・ブームの真っ只中というわけでタイミング的にはバッチリ。本人の口からも既に最高傑作宣言が飛び出しているようで、聴けばその自信も納得のクオリティです。RICK ROSS、FLO-RIDAと時期的にバッティングしてしまいましたが、そもそも皆さんタイプが異なるので、潰し合いというよりはむしろ相乗効果が期待できるのでは。

プロデューサー陣は堅い人選が目立ちますが、トラックは予想以上に粒ぞろいで、ミニマルな曲とメロディアスな曲がほどよいバランスで配置された構成は、実に効果的。
中でも、自身や(コーラスで参加している)SHONIEのマイスペでかなり早い段階からアップされていた先行『Single Again』が最高!!!トランスを参照したと思しきシンセ・プログラミングから疾走感溢れるリズム、鬼キャッチーなサビメロまで、とっても良くできています。この曲は僕もアルバムを聴くたびに何度かリピートしてしまうくらいお気に入りで、同じようなタイプの曲は今後しばらく増え続けるような気がします。ちなみに、曲はカッコイイんですが、リリックとPVはいやがらせかと思うくらいしょーもないです...そういうところも嫌いじゃないですが。
同路線のタイトル曲も、シンセの打ち込みが軽快な佳曲で、気持ち良く鳴り響くピーヒャラ・シンセは西好きにもアピールしそう。

ソリッドな骨格のトラックはえてしてラップの粗を目立たせてしまいがちなので、シンプルなビート上でKILLER MIKEとスピットし合う『Look Back At Me』などは、歌い手にとって難易度が高そうに思えますが、意外なほど安心して聴けてしまいます。
スクリュー声とかけ合うこの曲にしてもそうなんですが、よくよく聴くとTRINAはガヤの入れ方がけっこう巧いので、ヴァースにもメリハリがある。それに、他の女性MCと比べて高音のピークがキツくないので、聴いていてあまりストレスを感じません。つまりは、ラップ自体が十分に魅力的だってことです。

お約束のメロウ曲もなかなか気合いが入っていて、
KEYSHIA COLEがコブシのきいたお唄で貫禄を見せつける『I Got A Thang For You』、
ほのぼのとしたアコギの音色がホッコリな『Wish I Never Met You』、
オリエンタルな世界観にもっていかれる『Phone Sexx』(タイトル通りのアホな曲です)と、TRINAが歌うと良い意味で妙にいやらしくなるから不思議。もちろん、3曲とも鉄板のスロー・バラードです。

ぶった切ったループがカッコ良すぎるラストの『Hot Commodity』は、フンイキ的にほぼ(客演している)RICK ROSSの曲ですが、それくらい今のマイアミ発の作品には互換性があるし、勢いも感じられます。そんな中でも、この『STILL DA BADDEST』は特にオススメ。女性MCといえば、日本の男の子の注目はLIL MAMAあたりにかっさらわれるのが見え見えですが、垢抜けた感のあるアー写を含め、僕は俄然TRINAを支持していきたいと思います!

テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

TORAE/DAILY CONVERSATION
TORAE/DAILY CONVERSATION

これまたBLACK MILKおよびFAT BEATS関連盤をご紹介。とは言っても、アンダーグラウンド・チーム、THE CO.{COALESCENCE}の一員でもあるTORAE(TRAEではないので要注意)はデトロイトではなくブルックリン出身、NYラッパーの王道を行くスタイルのアーティストです。
「DAILY CONVERSATION」にも収録されている、両面ともプリモが手がけた12インチ「Click/Get It Done」(名義はSKYZOO & TRAE)を局地的にヒットさせたTORAEですが、一聴して頭に浮かんだのは、FREDDIE FOXXX aka BUMPY KNUCKLES。
個人的には、アンダーグラウンド(というかインディペンデント)で多数派になりつつあるいわゆるジャジー・ヒップホップのうち、様式美だけを取り入れたようなタイプにはあまり食指をそそられないので、野郎臭い直球勝負のラップ作品は大歓迎(余談ですが、スケジュールをチェックしたところ、TORAEはしばらくMARCO POLO、EMCらとツアーを行う模様...観に行きたいです)。

プロダクションがプリモにBLACK MILK、MARCO POLOというだけでも垂涎モノですが、9TH WONDERも気合いの入った仕事ぶりを見せ、ERIC GやKHRYSISといったアンダーグラウンドの中堅どころも手腕を発揮したビート群は間違いなくハイクオリティ。
一方、主役であるTORAEのラップも聴き応え十分で、正統派なフロウと時折JAY-Zっぽさをのぞかせる声質が、多種多様なビートへの対応をスムーズにしています。また、正統派とは言っても遊び心がないわけではなくて、BLACK MILK製のビートに2PACをパロったようなフロウが乗る「Switch」などは、ギミックなんでしょうけどフツウに面白いです。

キートラックはやはりプリモ制作の2曲(「Click」、「Get It Done」)で、聴けばそれとわかるビートはやはり別格。NYG'ZやTERMANOLOGYらとのコラボでも唯我独尊ぶりをまざまざと見せつけているプリモですが、“やりたいようにやる”感はいよいよもって強固になってきた様子。もちろん、鬼のワンループ+サビ・スクラッチという方法論も健在です。それでも、「THE OWNERZ」あたりから実践されてきた“ドラム・プログラミングの脱ワンパターン化”はここでも試されており、2曲ともに見られる横ノリ感はスパイスと言えるかも。

ソウルフルなストリングス・ネタが高揚感をあおる「Callin' Me」に始まり、
物悲しげなピアノが胸に沁みる「Somethin' To See」(レコードを再生した時の音のヨレも再現しているのが面白い)、
むせび泣くギターの音色がドラマティックな「Get It Goin'」などは、プリモ曲にも劣らぬ出来ばえで、唯一のセンチメンタル・シット「Tayler Made」も、終盤にポッと出てくる曲順の配置が絶妙で、アルバムの色づけに貢献しています。
また、TORAEはJAY-Z的なラップを見せる時があると書きましたが、9TH WONDERが御大本人に提供してもおかしくない、ド派手で壮大なループがロッカフェラ・マナーな「Fantaztik 4」などは、そのハマりっぷりも堂に入ったもの。

マイスペのバイオによると、TORAEはDIPSETの連中(特にCAM'RON)と親しく、一時はメンバー同然の間柄だったとか。先に挙げたNYG'ZやTERMANOLOGY同様、ルックスやラップ・スタイルが地味なぶん今のままではブレイクは難しいでしょうけど、今後そうした人脈を駆使していけば、意外や面白いモノが出来上がりそうな気もします。
理想は今回のアルバムに入っているようなタイプの曲と、メジャーな聴きやすい曲が半々といったところでしょうか...新しいもの好きかつ王道好きの欲張りリスナーにしてみれば、そろそろ時代性と普遍性を兼ね備えた強力な作品が聴いてみたいものです。

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