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Paul Wall - Heart Of A Champion
Pall Wall - Heart Of A Champion (Small)

インディ落ちが災いしてか、充実した内容に反して大して話題にならなかった前作「Fast Life」から約1年、コンスタントに良作を出し続けるPaul Wallが新作「Heart Of A Champion」をドロップ(チャンプって言葉にやたらこだわりますね、この人w)。

クレジットにざっと目を通すと、客演陣はLil Keke, Chamillionaire, Bun B, Devin The Dude, Z-Ro, Slim Thugらいつものご近所さんに加えてJim Jones, Raekwon, Yelawolf, Jay Electronica, Kid Sisterと、意外に豪華。が、驚いたのがプロデューサーで、全14曲中ちょうど半分の7曲をTravis Barkerがやってる(!)。

最近だとWaka Flocka“Hard In The Paint”などでも超絶パフォーマンスを披露しているTravis Barkerが思う存分暴れ回っているというだけでも、このアルバムは聴く価値アリ。個人的な趣味だと、「People’s Champ」でいうところの“Sippin’ Tha Barre”や“Girl”,“Just Paul Wall”にあたるメロウ曲が1つしかないのは残念だけど、他のプロデューサー(Beanz N Kornbread…)も健闘しているので完成度は高い。

Cypress Hill「Rise Up」もそうだったけど、非黒人ならではのミクスチャー感覚はやっぱり面白いです。特にラス曲の“Heart Of A Hustler”なんかは、Kornとかが使いそうなギターサウンドがジャーンと鳴らされるも、ミックスバランスはドラム大きめのヒップホップ仕様という。この曲、めちゃくちゃカッコイイです。サックスのループが渋い“Live It”も良い。

音作りがモロ“It’s Goin’ Down”な“Stay Iced Up”など、既聴感バリバリな曲もけっこうあるんですが(笑)、ある程度の模倣に寛容な人にはオススメ。曲自体は粒揃いなので、僕は抵抗なく楽しめました。
ってかこの人、音楽はもう副業みたいなもんだと思うので、やりたい事をやってる余裕を感じます。次はもっとロックサウンドに振り切った曲も聴いてみたいかも。

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テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

BUN B/2 TRILL
BUN B/� TRILL

PIMP Cの死から、早いものでもう半年になりますか...。UGKファンにとっては、BUN Bの次の一手がどう来るものかと、悶々とした状態が続いていたと思うのですが、ようやく出ました、ソロ新作『2 TRILL』!!!
聴いていて否応なしに湧いてくる、“ここにPIMP Cがいたらなァ...”という思いは、当然言ってもしょうがないことなのでグッと飲み込むとして、まずは無事にアルバムが届いたことに感謝。
UGKでは、二人のフロウのコントラストが大きな醍醐味だったことはBUN B本人も十分に自覚的なようで、ゲスト・ラッパーにLIL' WAYNE、RICK ROSS、DAVID BANNER、8 BALL & MJG、LUPE FIASCO、JUVENILE、WEBBIE、CHAMILLIONAIRE、YOUNG BUCKなど、さらにLYFE JENNINGS、SEAN KINGSTON、MYAら歌のお兄さん・お姉さんにも豪華なメンツを揃えた、本隊に負けないコンビネーション・チューンの連発は贅沢な限り。特にLUPEの人選などは、『UNDERGROUND KINGZ』でDIZZEE RASCALを抜擢した審美眼がキラリと光ります。

内容の方はというと、百花繚乱なゲスト陣から予想されるようなカラフルさは、意外にもナシ。本隊の最新作が全米一位を獲得したことの影響はあまり感じられず、制作にMR.LEEやENIGMAといった古参の面々の名前が見られるなど、あくまでも今までのキャリアの延長線上と言える、地に足着いた作品に仕上がっています。結果的に、良くも悪くも、万人受けするというよりは、従来のUGKファンであればより熱狂できるような曲が大半を占めています。今のところ日本盤のリリースがないことからして象徴的ですが、本国ではビルボード200で初登場2位になっていたりもするので、このへんの温度差は相変わらずということで。

ド頭から繰り広げられるゲストとのガチンコなコラボは実に圧巻。“テキサスのネイトくん”的な立ち位置がいよいよ磐石なZ-ROがコブシをきかせるタイトル曲からして、異常に渋い。余談ですが、Z-ROの歌はPro Toolsとあまり相性が良くない気がします。アナログ特有の暖かみがある音処理でないと、若干空気が重苦しくなりがちかも。
自分の作品はイケてないくせに客演になると冴えるSEAN KINGSTON参加の『That's Gangsta』も、主役との絡みはバッチリ。ただ、JR ROTEMのビートはいたってフツーなので、これが先行シングルなのは少し意外かも。
シンコペ・ビートにウネるベースとオルガン、さらにトークボックスやいつも以上にブッ飛んだWEEZYのド変態フロウが乗っかる『Damn I'm Cold』は、いつもの“アノ”感じ。この曲は昔からのUGKファンへのボーナス・トラック的な印象です。
泥臭さといえば、LUPE FIASCOが参加した『Swang On Em』がモロにそうで、これはLUPEが自作では絶対やらないタイプの曲なので、面白い(思ったよりもハマってますし)。JUNIOR REIDを迎えた『If It Was Up 2 Me』も同じような質感で、洗練とは程遠いダーティーな雰囲気に血が騒ぎます。

個人的に特に好きな曲を挙げると、まず『You're Everything』。MR.LEE制作の哀愁ビートと緊迫感のあるマイクリレーがたまりません。RICK ROSSとDAVID BANNERも外しませんが、MJGは相変わらずヤバイ。キレキレのパフォーマンスを聴いていると、ソロ次作への期待が否が応にも高まります。
あと、JUVENILEとWEBBIEをfeat.した『Pop It 4 Pimp』、これは人選の時点で間違いないでしょう。アクの濃い低・中・高音ラップのアンサンブルはかなりスリリングで、アカペラでもご飯三杯はイケそうです。クラシック『Back That Ass Up』のフレーズが飛び出してくるところなんかも、ニクい演出。
極めつけは、スティーヴィー『Ribbon In The Sky』使いの『Angel In The Sky』!ポロリポロリと響く優雅なアコギとピアノのフレーズが涙腺を刺激する、アルバム中唯一のメロウシットを聴いて昇天しましょう。

...とまぁ、全18曲中純粋なソロが3つだけという構成は議論を呼びそうですが、そこいらのアイドル・ラッパーの見世物的な作品とは違って明確な意図が感じられるという点で、これは全くもって好意的にとらえて良いのではないかと。
何だかんだでBUN Bのローボイスは、UGK自体がそうだったように、違ったタイプの歌い手と絡むことでより活きると思うので、UGK作品との落差を感じさせないという意味でも、このやり方は非常にクレバーなのではないでしょうか。
それにしても、2PACやビギーほどはないでしょうけど、PIMP Cの未発表ヴァースがどれくらいあるのか気になる...。

テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

K-RINO/WRECK TIME;TRIPLE DARKNESS VOL.1
K-RINO/WRECK TIME;TRIPLE DARKNESS VOL.1

「U GOTTA FEEL ME」の頃の羽振りの良さを考えれば、LIL' FLIPの最近のインディっぷりを見るに、モヤモヤを感じる部分は確かにあるのですが、そういう意味では、同じヒューストンのK-RINOに勝る者もいないのではないかと思います。
実際、GANGSTA LUV誌など一部のメディアを除くと、日本におけるK-RINOおよびSOUTH PARK COALITIONの認知度はビックリするほど低く、ほとんど黙殺と言ってしまってもいいほどですが、テキサスのヒップホップ・シーンを語る上では、初作品のリリースが86年というこのパイオニアの存在を看過するのは、もはや犯罪に近いような気さえしてきます。

昨年は17作目(!)にあたる「BOOK NUMBER 7」をリリースして好事家達を喜ばせたK-RINOですが、マイスペなどで事前予告されていた通り、「TRIPLE DARKNESS」と銘打たれたシリーズを(ほぼ)3ヶ月連続でリリース。それが3枚とも全てフルアルバム級のボリュームだと聞いた時は、さすがに“なんたる暴挙を...”と呆れ返りましたが、ここで尻込みしてはファンの名がすたるというもの、まずはVOL.1にあたる「WRECK TIME」から手をつけてみました。

が、結論から言うとまぁサイコーですね。いわゆる“好きな人にはたまらない”タイプの音楽なので、大きなヒットは望むべくもないのですが、ファンにとっては間違いなく鉄板な内容。何より、変にセルアウトしたりせず、一定のクオリティを保ったまま膨大な数の楽曲を世に出し続けるK-RINOの姿には感動すら覚えます。特筆すべき点は、K-RINOは過去にレーベルとの諍いを経験し、以来“taking 100% creative control of releases”(公式サイトのバイオより)という姿勢を貫いていること。これぞインディペンデント・アーティストの鑑、レコード会社におんぶにだっこのラッパーとは労力が違います。

個人的には、メインストリームものと並行してデトロイト産を中心にアングラをチェックするというのが、今一番楽しいヒップホップとの接し方なのですが、やはりダークでハードコアな音があってこそチャラい曲も映えるのだと思います。そして、ヒップホップの本流はやはりハーコーであって欲しいとも...。それに、ハーコーと一口に言っても、S.P.C.周辺のサウンドにはテキサスのアーティスト特有のゆるさや横揺れ感があるので、デトロイトやN.Y.のそれとはひと味違った楽しみ方が可能。

肝心の内容はいうと、まさに“100% K-RINO”と言って良いと思います。いつものように、ナオンの小唄やら派手な仕掛けやらは一切なく、重厚なビートにひたすらK-RINOがラップを乗せていくというスタイルが痛快。
とりあえず、幽玄なホーンの響きがヤバイぐらい哀愁を感じさせる「What U Gonna Do」,
重たいキックが淡々とリズムを刻み、ストリングスが荒れ狂う展開に突入する「Holla At Me」といった冒頭の2曲でつかみは完璧。タマラナイです。
他にも、寂しげに響くピアノの旋律が鳥肌モノな「Wrong For That」,
暖かみのあるワウギターとエレピの絡みがソウルフルな「Years Just Pass」などいくつか佳曲はありますが、それ以上に、アルバム全体を通じてクオリティ・コントロールが徹底されている点に感嘆しきり。

“せっかくテキサス産ヒップホップが注目を集めている昨今なのだから、もう少し色気を出してもいいのでは...”という心情は、熱心なファンにとってはなきにしもあらずだと思いますが、かといって、K-RINO独自の世界観を変えて欲しくはない。ここらへんのバランスは非常に難しいですね。
ただ、ボーカルのレイヤーがモジュレーター的な効果を挙げている(と思われる)「Hood Rules」や、シンセとドラムの打ち込みがクラブ映えしそうな「Crucified」などからは、予定調和の範疇にとどまらない進化を感じるので、基本路線はこのまま、少しずつメジャー感を出していくのが最善の方策ではないかと。ラップ自体は言うことナシ、鼻が詰まったようなギラついた声質とフロウ(強いて言えば、有名どころではREDMANあたりが近いか)、ストリートの悲哀を描いた写実的なリリックのカッコ良さは、万人共通なハズなので...。
尚、S.P.C.の公式サイトはかなり情報が豊富で、日本にいてはなかなか伝わってこないメンバー構成や各人のバイオなど、細部にわたって抜かりのない内容になっています。そこからK-RINO個人のページに行けば、一部ですがリリックも掲載されていたりするので、興味のある人は要チェックです。

SOUTH PARK COALITION Official Web Site

テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

LIL' FLIP/ALL EYEZ ON US
LIL' FLIP/ALL EYEZ ON US

とみにDAZ(=ヤ○ザ)化が進行中とウワサのLIL' FLIPが、MR.CAPONE-Eとのコラボ第二弾「STILL CONNECTED」から間髪入れず、YOUNG NOBLE(THE OUTLAWZ)を全面的にフィーチャーした怪しげな新作「ALL EYEZ ON US」をリリース。
発売元はやはりSONYではなく、SPICE 1やMC EIHT、BONE兄弟らをハロプロ並みにシャッフルしたタッグ盤を乱発しているREAL TALK ENTERTAINMENT。この会社、個々の権利問題とかホントに大丈夫なんでしょうか...そういえば、YOUNG NOBLEはこの一連のリリースの常連でした。

僕も昔は、ピストルズ親派だからクラッシュは聴かない、2PACファンだからビギーはスルーと、パンクの意味をはき違えていた時期もありましたが、今はアンチしていたアーティスト達の素晴らしさを知って猛省し、逆に、以前に増して勝負がキャリアの明暗を分けてしまうようになった“ビーフ”の現状を憂う日々。それゆえ、LIL' FLIPやGUCCI MANE、YO GOTTIなどの力ある敗者達(乱暴な言い方なのは承知の上ですが、ビーフ相手の成功の度合いを考えれば...)のくすぶりっぷりには歯がゆい思いがしますし、その分肩入れもしてしまうというわけです。

そんな中、大して(というか全くと言っていいほど?)期待せずも一応チェックしてみたこの作品、アー写やクレジットよりもレーベルの広告の方が大きいようなトホホ盤...と思いきや!思いきや、シングル級のキラーチューンが多数収録された充実作に仕上がっているんです。
H-TOWNマニア以外からは見向きもされなそうなこのアルバムですが、特にメロウ好きはマストバイ!とか言っておきます。ネームバリューのあるゲストや大物プロデューサーの参加が一切ないような、こうした目立たない作品がいきなりハイクオリティだったりするので、マイナー皿漁りはやめられません。

ちなみに、早めに断っておきますが、収録曲の半分は駄曲...とまでは言わなくてもかなりベタな感じです。こんなことを言うと、“充実作じゃなかったのかよ!?”と突っ込みを受けそうですが、要は残りの半分が良曲というワケで...。この「ALL EYEZ ON US」(タイトルも深く考えてなさそうなところが◎)はなかなか面白い構成をしていて、ATL直系のハードなバウンスビートとゆったりとしたメロウ曲がご丁寧にも順繰りに配置されているのですが、現行シーンの焼き直し感が強い(悪くはないんですけどね)前者はともかく、後者の楽曲群は珠玉の出来!

“とりあえず、②、④、⑦、⑪、⑬聴いて!”と、僕がレコ屋の店員だったらPOPに書くところです。
哀愁漂いまくりのストリングスのフレーズが印象的な「Where You From?」,
切なげなピアノと、タム回しが効いた壮大なドラムスが感動的な「Over Time」,
ピ~ヒャラシンセにワウギターという、G-RAPマナーな音色にリバーブの効いたギターが幽玄に絡む鬼メロウ「I'm A G」,
ネタっぽい処理をしたストリングスとアコギのアルペジオ、DIPSETっぽい性急な打ち込みに昇天必至な「On My Team」,
激ソウルフルなギターのフレーズが涙を誘う「Givin It Back」はどれもホントにイイ曲で、順位はつけられません。

ただ、メロウ曲が充実しているとは言っても、アップや爽やかな曲は一切入っておりません(笑)!そういう意味では、G-RAPはG-RAPでもカリ方面よりテキサス好きに受けるタイプの作品かもしれません。漠然とした言い方ですが、“夜の街に似合うメロウ”という点では強力なナンバーが揃っており、TRAEの名曲「Swang」などで泣いた人にはドツボな内容かと。
LIL' FLIPの新作「AHEAD OF MY TIME」はASYLUMからのリリースが決定、というトホホなニュースも入ってきていますが、ここ最近のキレっぷりを見る限り内容に心配は無用なようです。僕はTHE OUTLAWZもモチロン好きですが、YOUNG NOBLEとはなんだかんだで格が違うっす。

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SCARFACE/MADE
SCARFACE/MADE

意外と知られていない事ですが、SCARFACEって、かなりミュージシャンシップ豊かな人なんですよね。もう何年も前に、(確か)ブラストの前身・フロントに掲載されたインタビューを読んで驚いた記憶があるんですが、ギターやドラムなどをマルチでこなせる上、フェイバリット・アーティストはMETALLICAだとか...。
新作「MADE」では、直接プロデュースしたトラックこそないものの、演奏者としてのクレジットも見られるので、御大がサウンド面においてもディレクションという形で手腕をふるった事は言うまでもないと思います。それはつまり、このアルバムの音楽性が“たかがギャングスタラップ”と侮ってはいけないほど、ハイレベルだということ。

前作(純然たるスタジオ・アルバムという意味で)「THE FIX」が従来の作品の中では比較的ライトでメロウな内容だった反動か、今回はジャケのトーンに象徴されるように、重厚でノワールな世界観の曲が大半を占めています。奇しくも、ほぼ同時期にリリースされたJAY-Z「AMERICAN GANGSTER」も、言わば“正装のマフィア・ラップ”を標榜するような渋い内容だったわけですが、両者のスタンスの根本的な違いが「Roc Boys(And The Winner Is)」のような華やかな曲の有無に表れているようで、とても興味深いです。重く深みのあるローボイスと、骨太でソウルフルな哀愁トラックがあれば、SCARFACEワールドの出来上がり。あ、それとリリックか。
例えば、冒頭曲「Never」の出だし、
“I would never violate the codes of the streets and I would never make a promise that I know I could't keep and I...”
と続くラインだけでも、チビりそうなくらいカッコイイ。この作品が日本盤化されないとは...正直、残念でなりません。

マフィア映画さながらの雰囲気に一気に引き込まれるイントロに始まり、
前述した、RONNIE DYSON「Sara Smile」使いの「Never」,
いなたいオルガンのリフが耳に残る「Bigg Dogg Status」を聴いた時点で、完全に“アチラ側”に連れて行かれます。
この粘度の高いビートはテキサス、というかRAP-A-LOTのお家芸とも言えますが、デジタル環境が主流となったことによる情報量のビット落ちからは逃れられないとはいえ、90年代中頃のヒップホップに近い音処理をキープしているところは実にグッジョブです。特に、どの曲もベースがつややかでオケへの乗りが良く、複数のトラックメイカーが参加しているにもかかわらずこれだけ統一感を出せるのは、コンダクターたるSCARFACEのスゴさに他なりません(僕の記憶が確かなら、彼はベースも弾けたハズ)。

そして、初期段階で入っていたTREY SONGZの歌が抜けてスッキリした「Girl You Know」は、「Smile」などと並びSCARFACE史上でも上位に入る名曲!いや~、NOTTZヤバイです。カニエやスウィズがビガップするのも納得というか。こういった、プリモ的な方法論で作られた曲は最近あまり出てきませんが、流行云々もあるんでしょうけど、単純に、そう簡単に作れるものでもないという事です。この曲の元ネタ・LENNY WILLIAMS「Because I Love You」は、You Tubeなんかで簡単にヒットするので、機会があれば是非聴いてみてください。NOTTZのサンプリング構築の妙がよくわかります。
そういえば、カニエもTWISTA「Overnight Celebrity」で同曲をユニークに使用していましたが、コチラは若干狙いすぎというか...ストレートなグルーブに関しては「Girl You Know」に分があるかと。

さらに、冒頭から不穏なサイレンが鳴り響く、盟友・N.O.JOE作のシリアス・チューン「Burn」,
THREE 6 MAFIA周りのおかげでネタ元的認知度も高まったWILLIE HUTCHの名曲「Theme Of The Mack」のイントロ部分をサンプった「Go」の2曲は、シングルカットされてもおかしくない良曲。
極めつけは、クラシカルなストリングスとクワイアが緊迫感を煽る「Git Out My Face」。こういった映画的な空気感は、SCARFACEの真骨頂といえるでしょう。そしてこのアルバム自体が、聴いていて一編の映画を観ているような気にさせられる、実に雰囲気のある作りになっています。

注文を挙げるとすれば、MIKE DEANの単独プロデュース曲が聴きたかったな、という事くらいでしょうか。イントロ=アウトロの出来が良いのに加え、ミックスとマスタリングを一手に引き受けている事を考えると尚更そう思いました。
まぁ、これはあくまでも“欲をいえば”ですね。クオリティに関しては、ケチのつけようがありません。
派手な曲こそ皆無ですが、SCARFACEの魅力を理解している人は、100%楽しめる内容だと思います。そうでなくても、この唯一無二の世界観を前にしては、不感症ではいられないハズです。

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