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BO DIDDLEY/THE BLACK GLADIATOR
BO DIDDLEY/THE BLACK GLADIATOR
遅ればせながら、BO DIDDLEY R.I.P.。
現在の音楽シーンとの関連を考えると(ロックンロール世代→ヒップホップ世代への移行という意味で)、彼の死がJ.B.の時ほど大きな話題にならないのはある意味仕方がないことなのかもしれませんが、僕にとってはさほど詳しいわけでもないブルースの中でも特に好きなアーティストなので、あらためて合掌...。とは言っても享年79歳、まさに大往生です。

昨年5月に脳卒中で倒れるまで、平然とツアーをこなしていたような絶倫ブルースマンのBOのことですから、残した作品の数だけでもハンパじゃないわけですが、僕が今まで一番よく聴いたアルバムが、1970年リリースの17枚目(デビューが1958年なので、いかに多作かがわかるハズ!)、『THE BLACK GLADIATOR』です。
1970年といえば、ブルース勢にとってはモロに転換期にあたり、新たなアプローチを模索、悪く言えば迷走しているレコードも少なくないので、根っからのブルース・ファンがこの時期の作品をフェイバリットに挙げることはあまりないと思うのですが、ソウル/ファンク、はたまたヒップホップ的な耳で聴くには、意外とツボだったりします。ちなみに、他のブルース巨人達の場合、MUDDY WATERSなどに関しても、僕はこの頃の作品(1968年の『ELECTRIC MUD』、1969年の『AFTER THE RAIN』)がイチバン好きです。

で、この『THE BLACK GLADIATOR』ですが、これがまた非常に聴きやすい。爆音の単弦リフが曲をグイグイ引っ張っていくところはブルースの伝統、というか従来のBO DIDDLEYマナーにそったものですが、そこにファンクのエッセンスが注入されることで、奇跡的なカッコ良さが生み出されています。
一聴して、パッと頭に浮かんだのはスライ。女性コーラスのCOOKIE VEEが大活躍していることなども両者の雰囲気を近くしている要因の一つですが、スライのように、ロックの強さとファンクの楽しさを絶妙に混ぜ合わせたサウンドが好みな人には、俄然オススメできる作品です。

時折シャウトも飛び出すロックンロールな歌と、それにはお構いなしに暴れ回るギター、ソロも含めて好き勝手に弾きまくるオルガンが鬼なアタマの『Elephant Man』の時点で昇天確実ですが、メロウなギターとCOOKIEのたたくタンバリン(実際の音ほどロックっぽさを感じさせないのは、コイツが良いアクセントになっているからのような気がします)の人懐っこさがレア・グルーヴ界隈からの高評価もナットクな『You,Bo Diddley』も、相当なキラーチューン。COOKIEとのかけ合いも楽しいこの曲、お花畑で踊っているようなノホホンとした雰囲気が今聴くと妙に斬新。
さらに、JB'Sっぽい(逆か?)バンドアレンジがファンキーな『Black Soul』、
COOKIEが堂々とメインをはり、スライ的な空気を強く感じさせる『If The Bible's Right』『I've Got A Feeling』も文句ナシの名曲。この辺りは、SUPERFLYとかが好きな人も気に入るのでは。
プラス、そうしたアップテンポな曲の中で飛び出すへヴィなブルース・ナンバー、『Power House』『Shut Up,Woman』が、絶妙なコントラストもあってめちゃくちゃカッコイイ。これらの後にNAS『Bridging The Gap』を聴いたら、死ぬほど鳥肌立ちます、ホントに。

去年、チェスの紙ジャケ再発シリーズの一環として、このアルバムが容易に入手できるようになった(一応限定生産を謳っていたので、まだ同じ状況かは定かではありませんが...)のは、今考えるとタイミング的にバッチリだったような気がします。このブッ飛んだ真っ黄色のジャケを目にしたら、チェックしてみて損はありません。
なぜかオペラ調のラス曲『I Don't Like You』に脱力させられていると、ブルースにユーモアを持ち込むという点でも、BOが稀有な存在であったことを実感します。
是非とも安らかに眠ってください...。
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テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

MUDDY WATERS/AFTER THE RAIN
MUDDY WATERS/AFTER THE RAIN

前回の続き...というわけでもないのですが、ここのところずっとUGKを聴いていたら、ふとした瞬間にメチャクチャMUDDY WATERSが聴きたくなりました。
で、不思議なもので、MUDDYを聴いていると、今度は耳がUGKの音を欲し始めるんですよね。
こうした生理的リンクがあるから音楽、特にブラックミュージックは面白い。
この現象はおそらく、UGKがいかにブルージーなヒップホップを体現しているかという事と、一方で、MUDDY WATERSがいかにエッジのきいたブルースを体現していたかという事の表れではないかと思います。

ブルースにおける名門中の名門、チェス・レコーズ(厳密に言えば前身のアリストクラット)の設立60周年を記念して、ブルース&ソウル・レコーズ誌主導で進められてきた紙ジャケ・リイシューも、はや第三弾。
遂にやってくれました、MUDDY WATERSの1969年作「AFTER THE RAIN」が、世界初のCD化です。今回も、"ルビジウム・クロック"という、人工衛星などに使われている技術をカッティングに際して採用しているそうで、比較対象となるモノがないので何とも言えませんが、とりあえずスゴそうな事だけは確か^^;

「AFTER THE RAIN」といえば、僕個人としては歌・演奏・ジャケともにバッチリな、MUDDY WATERS屈指の名作との思いが強いのですが、ロックとの積極的な邂逅が伝統的ブルース・ファンの酷評を買った「ELECTRIC MUD」(1968)の続編的な位置づけからか、MUDDY作品の中ではさほど話題に上る機会は多くないような気がします。単品のディスク・ガイド並みに重厚な、レコード・コレクターズ誌10月号のチェス・レコーズ特集(ブルース・ファン必見!)中にある"チェス・レコーズの名盤80選"からも、思いっきり漏れていたりするので...(苦笑)。
それだけに、JOHN LEE HOOKER「HOUSE OF THE BLUES」やLITTLE MILTON「WE'RE GONNA MAKE IT」といった名盤達をさしおいて、この作品がCD化の栄誉を受けたのはかなり意外な展開でしたが(ちなみにこの2作は第四弾のリイシューで登場決定、金がなくなるー!)、自分のオールタイム・フェイバリットが手軽に、かつ高音圧で聴けるようになった事は素直に喜びたいです。

そんな賛否両論の問題作「AFTER THE RAIN」ですが、肝心の内容はというと...
重く、煙たいビートが最高にグルーヴィーな、冒頭の「I Am The Blues」からして既にヤバすぎです。作者は、ブルース界のDR.DREことWILLIE DIXON(僕が勝手にそう呼んでるだけです)。LITTLE WALTER「HATE TO SEE YOU GO」を聴いていても思ったんですが、WILLIE DIXONのサウンドは完全に"チェスのサウンド"ですね。ゆっくりと、しかし確実にズブズブと泥沼に沈み込んでいくような中毒性(今で言えばスクリュー&チョップにも似た感覚?)は、実に彼の真骨頂です。
そして、キメのリフで昇天確実なヘッドバンガー「Ramblin' Mind」,
小気味良いノリが非ブルース・リスナーも必聴のアップ「Rollin' And Tumblin'」,
ダークなイントロの展開が鬼ハーコーな「Bottom Of The Sea」と、特にアタマ数曲は震えっぱなしのカッコ良さ。
加えてサイコーなのがジャケで、MUDDY WATERSの名前の由来とも言うべき、泥水まみれの姿のモノクロ写真(カエル付き)。これを見るに、批評筋の酷評とは裏腹に、MUDDY本人はこの作品をけっこう気に入っていたのではないかと思います。

それと、こじつけみたいで恐縮ですが、僕が最初に言及した、UGKとのリンクを最も強く感じさせるのが、この「AFTER THE RAIN」なんですよね。共通項目はズバリ、"洗練の中の泥臭さ"。いかがでしょう?
こうして音楽は続いていく...。




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