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WILLIE HUTCH/SOUL PORTRAIT
WILLIE HUTCH/SOUL PORTRAIT

WILLIE HUTCHというアーティストは、シンガーとしてもコンポーザーとしても、非常に魅力的な人だと思います。というか、個人的な好みで言えば、スティーヴィーやカーティスのように“超”がつく大物と比べても全く遜色ないくらい。
僕がWILLIE HUTCHにハマったのはそう昔の話でもなくて、ありがちな話ですが、きっかけはこれまた大好きなTHREE 6 MAFIAのネタ使いからです。PAUL & JUICY JがWILLIE HUTCHに傾倒している事は、インタヴューなんかからも今では周知の事実なので、彼らのアルバムのサンプリング・クレジットをいちいちチェックするような熱心なファンなら、聴いた事はなくても名前くらいは知っているはず。あ、最近だとSCARFACEも使ってました。

で、ネタモノとしての観点で多く語られるのは(名曲「Brother's Gonna Work It Out」も入ってますし...)、件のSCARFACEが「High Note」で使用した「Theme Of The Mack」や、UGKの超絶名曲「Int'l Players Anthem」でベタ敷きされた「I Choose You」が収録された「THE MACK」のサントラってことになるんでしょうけど、この1969年発表のデビュー作「SOUL PORTRAIT」は、単純に楽曲の充実っぷりが素晴らしい大名盤なのです。
もし僕が、“WILLIE HUTCHの魅力とは?”と問われれば、答えは非常に明快。つまり、“歌良し!曲良し!アレンジ良し!”だからです。それに、作るサウンドのバリエーションの豊富さもハンパじゃなくて、自身の楽曲と、例えばJACKSON 5「I'll Be There」、THE 5TH DIMENSIONなど...どれも全然違う。う~ん、天才ですね。
まず歌に関してですが、幾つかの評論筋で指摘されているように、良い意味でSAM COOKEに近い部分があります(実際に彼の死後、お付きの作家から後継者として曲提供を持ちかけられた経緯があるという話も)。良い意味で、と言ったのは、それが日本人のイメージする“歌が上手い黒人歌手”像に絶妙にマッチするからで、普段あまりソウルに馴染みがない人にも聴きやすいハズ。
※(補足)WILLIE HUTCH自身は「SOUL PORTRAIT」を、“OTIS REDDINGを意識して作った作品”と語っているみたいです。その事実も上の意見と同調するかと。
一方で、④「Good To The Last Drop」のような、南部マナーの土臭い曲をサラリと歌いこなしてしまえるところもスゴイですが、そこらへんはLA生まれ/テキサス育ちの出自が起因しているのかも。

さらに、メロディーとアレンジ...これについては、WILLIE HUTCHはブラック・ミュージック界隈屈指の実力を持っている(いた)と思います。まぁ、天下のMOTOWNで作家としてブイブイいわせていた人なので当然っちゃ当然ですが。
特にホーンとギターの使い方はホントに素晴らしくて、⑤「That's What I Call Lovin' You」なんて、イントロの時点で腰砕けです(この曲はコード進行も泣ける)。③「A Love That's Worth Havin'」のちょっとしたホーン・ソロも聴きどころ。
また、①「Ain't Gonna Stop」、②「You Can't Miss Something That You Never Had」、⑧「Lucky To Be Loved By You」のようにキャッチーで思わず口ずさんでしまいそうな曲と、③のように質感的には一連のサントラ仕事に近い哀愁漂う曲が混在しているのも面白いところで、随所に聴き手を飽きさせない趣向が凝らされています。

自分の話になりますが、僕がトラック制作の手法をサンプリング+生楽器に転換したのは、WILLIE HUTCHの音楽の影響が多々あります。ホーンとギターって、シンセで再現しようとすると一番ショボくなるパートなので、だったらリスペクトを込めてそいつらをゴッソリ頂こうって。そんなわけで、現在WILLIE HUTCHネタの曲を制作中です。提供先も既に決まっているので、春先には出るとか出ないとか...?
兎にも角にも、「SOUL PORTRAIT」の初CD化・日本盤リリースはメデタイ!ついでに、初レコーディングのPHONETICSの音源も聴いてみてぇー!
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テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

AL GREEN/LAY IT DOWN
AL GREEN/LAY IT DOWN

AL GREENの新作がスゴイ!
『EVERYTHING'S OK』に続く3年ぶりの新作は?UESTLOVEとJAMES POYSERのプロデュースということで、THE ROOTSの諸作やD'ANGELO『VOODOO』のような硬質な音をイメージしてこの『LAY IT DOWN』に聴き臨んだのですが、実際のところはビックリするぐらいのAL GREEN/Hiサウンド、トータス松本のコメント(“Hiっぷりがエライことになってる!”)もナットクの内容でした。僕なんかはそうした、あくまでも主役を立てる姿勢にプロデューサーご両人の深いAL GREEN愛を感じてグッときてしまったクチですが、レコーディング機材などの環境が180度変わった今なお『LET'S GET TOGETHER』の雰囲気を作り出せるというのはホントに驚きです。無理にラッパーをフィーチャーしたり、イマドキなビートに目配せしていない点も好感度大で、オールド・ソウル・ファンであれば、これをチェックしないテはありません。

決して“悪くない”出来の近作と比べると、『LAY IT DOWN』はゲスト/スタッフ陣のメンツが非常に豪華で、ANTHONY HAMILTON、CORINNE BAILEY RAE、JOHN LEGENDに加えてコーラスにJAGUAR WRIGHT、ホーン隊にTHE DAP-KINGS、ストリングスにLARRY GOLD...と、このクレジットを見る人によっては卒倒してしまいそうなほど。意表をつく顔ぶれとしては、ミキサーのJIMMY DOUGLASSなんかがいますが、この人独特の中低域の音処理(テープノイズが温かみと厚みを演出する『Stay With Me(By The Sea)』は特に要チェック)も、このアルバムをありきたりなモノにさせない要因となっているような気がします。

とは言え、最終的にALの歌が乗ってしまえば、そこはもうどこまでもALワールドなわけで、例えば冒頭の表題曲を聴いてみても、ANTHONY HAMILTONのパートこそ次に『Cornbread,Fish & Collard Greens』が流れてきそうな空気(余談ですが、『COMIN' FROM WHERE I'M FROM』の1・2曲目の流れ、僕はメチャクチャ好きです)を感じさせますが、いざ曲が終わってみると、コンビネーション・チューンを聴いたという印象が全然残りません。純然たる男女デュエットの『Take Your Time』を除いて、それは他の曲も同様。

特にオススメな曲を挙げると、まずは2曲目の『Just For Me』。溶けそうなほどメロウなギターと泣きのホーンの絡みがたまりません。個人的には、THE DAP-KINGSがSHARON JONESとの連名で出している作品はあまりに懐古趣味過ぎて入れ込めないのですが、セッション・ミュージシャンとしての彼らはやっぱりサイコー。バンド全体の強度をまざまざと見せつけられる曲です。
さらに、一度聴いたら口ずさめそうなほど美メロな『No One Like You』は、さながら現代版『Let's Get Together』とでもいったところ。アルバム全体を通じて存在感が目立つJAMES POYSERのHAMMOND B-3 ORGANが、この曲では特にイイ味を出しています。いやー、この人はホントに素晴らしい鍵盤奏者です。
そして、極めつけは『What More Do You Want From Me』。この曲で遂にALの歌力が爆発します。フックの、地声からファルセットに移行する時のセクシーさはまさに“これぞAL GREEN!”といった感じで、コーラスとの混じり具合も絶妙。最初に聴いた時は震えて物が言えませんでした...。

正直、ソウル・レジェンド達がお約束のように出すカバー・アルバムにはやや食傷気味な感想を抱いていたので、ALが自身のクラシック作品に劣らぬオリジナル作品を仕上げてきたことは、ホントに喜ばしい限りです。
絶倫オヤジ、アーティストとしてお手本のようなキャリアを送っています。

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PRINCE/PLANET EARTH
PRINCE/PLANET EARTH1
PRINCE/PLANET EARTH2

今年の頭、最新作『PLANET EARTH』の後を追うかのように発売されたPRINCE関連本『プリンス 戦略の貴公子』。多くのプリンス・チルドレンが活躍し、自身もコンスタントに良作を出し続けている昨今なので、“なんてタイムリー!”と期待に胸躍らせて手にしてはみたものの、いざ読んでみるとけっこう肩透かしな感じでした。
まず、書評やダイジェストを読むかぎり主要テーマだった(ハズの)“戦略家としてのPRINCE分析”の内容が、非常に浅い。これに関してはほとんど序文で触れられている程度で、本の大半がファンなら周知のバイオで占められているのはかなり残念です。
さらに驚いたことには、話の内容が、プリンスがワーナーと離別して(一般的に)キャリアが下降線を描いていくとされる部分で終わっていて、話題になったグラミー賞やスーパーボウルでのパフォーマンス、ロックの殿堂入りなどについては一切言及ナシ。
補足的な“あとがきという名の解説”(ナイスネーミング)を読んで多くのファンが溜飲を下げたことは想像に難くないですが、テイマーの存在にかき回された感のある『3121』は百歩譲って例外としても、名作『MUSICOLOGY』と『PLANET EARTH』についてほとんど触れていない関連本が今出回るのは、非常にアンフェアな気がしてしまいます。

プリンスの比較的最近の作品の中では、(特に日本では)『MUSICOLOGY』の人気が高いようですが、僕的には、『PLANET EARTH』はそれをしのぐ傑作。圧倒的な完成度の反面、オーガニック・ソウルな質感がどこか現行シーンの借り物のようにも思えた『MUSICOLOGY』と比べて、『PLANET EARTH』は100%プリンス・サウンド。ブラック/アーバンな音楽がメジャー・フィールドの主流を占める今だからこそ、プリンスには独自の道を突き進んで欲しいと願うファンにとっては、満足のいく内容です。何より、20年ぶりにウェンディ&リサが参加しているという事実が、このアルバムの重要性を物語っていると思います(ファンならばその意味はわかるハズ)。

象徴的なのが、先行シングルの『Guitar』。ひたすらギターへの愛情を歌うリリックも相当飛んでますが、エレキのリフと肉感的なボトムが強力なオケは実に“らしい”感じ。こういうタイプの曲はまさにプリンスならでは、他のアーティストがやっても陳腐になってしまう気がします。深読みかもしれませんが、UKを中心に人気のダンス・ロック~ニューレイヴに対するプリンスの回答とも解釈できるこの曲、珍しく力強い歌唱からも、オリジネイターとしての気概をひしひしと感じます。クリアな作りのPVもなかなかイイ感じで、50歳とは思えないほど若々しいプリンスの姿が印象的。

アルバム全体を見ても、『Purple Rain』の感動再び!な壮大ロッカバラードの表題曲(終盤の長尺ギターソロがヤバイです)から、戦争反対の姿勢を明確に打ち出した歌詞をほのぼのとした普遍的ポップスサウンドに乗せた異色の『Resolution』まで、コンパクトにまとめた全10曲、どれもホントに出来がイイ。
特に、甘茶ソウルと歌モノ・ジャズのちょうど中間をいく美しいスロウ・ジャム『Somewhere Here On Earth』,
ミドルテンポのメロウなビートに語り口調のラップ(Q-TIPをさらに脱力させた感じで悪くないです...というか巧くなってる?)が乗る『Mr. Goodnight』,
UKロック的なアプローチの、リバーブがかったアルペジオ・ギターが哀愁を誘う『Lion Of Judah』などは、音の輪郭をハッキリとさせたミックスの効果もあり、繰り返し聴くに耐え得るクオリティ。
さらに輪をかけて素晴らしいのがアップテンポな『The One U Wanna C』と『Chelsea Rodgers』で、楽しげなコーラスとキャッチーなホーンで飾り立てたサウンドはまさにライヴ向き。ツアー収益が世界的に見ても屈指のプリンスのこと、これでしばらくはガッツリ稼げるでしょうね。

プリンスがこれまで世に放ってきた名作は数多くあれど、『PLANET EARTH』は、個人的に『FOR U』『PRINCE』『1999』『PURPLE RAIN』と並んでベスト5にランクインです。この期に及んで、新作を出す度に大きな驚きを提供してくれるとは恐るべしですが、変にトレンドに影響されずに、以降も独自の道を突き進んで行って欲しいものです。他のファンが何と言うかはわからないけど、もっとギターがギュインギュインなのもアリかなぁ。

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SUGAR BILLY/SUPER DUPER LOVE
SUGAR BILLY/SUPER DUPER LOVE

最近とみに動きが活発なリイシュー業界。
僕のようにジリ貧を常とする青二才にとっては、財布の軽さが身に沁みる今日この頃です...(この間言及したチェス・レコーズのリリースラッシュから、間髪入れずにPARLIAMENTのボックスセットが!タイミング悪すぎ!)。
さらにトドメを刺すかのように登場したのが、1960~70年代半ばにかけて広義の優良ブラックミュージックを提供し続けた折衷レーベル・メインストリームのカタログ群で、僕が確認できたのは、ALICE CLARKにELLERINE HARDING,SUGAR BILLYなど、比較的ソウル/ファンク色の強いモノ(コンピは除く)。

しかし、渋面で"あっちゃ~"と思ったのも束の間、捨てる神あれば拾う神ありとはよく言ったもので、前述した作品の一つであるSUGAR BILLY「SUPER DUPER LOVE」を、まさにゴミみたいな安値でゲット!...ってかそんな査定でいいのか?ディスクユニ○ン池袋店。
このアルバム、サトウキビを握りながらニッコリ微笑むお姉さんのエロさが評判のジャケ名盤でもあるので、結果的にアナログを入手できたのはラッキーでした。

さて、このメインストリームというレーベル(ちなみにSUGAR BILLYのリリース元は傍系のFAST TRACK)、元々ジャズを基調としていた出自からか、その名に反した多様性がある意味大きな特色となっているので、ひと味違ったクロさを味わいたいという人には、激しくオススメです。
で、SUGAR BILLYの場合、彼自身がブルース畑出身のギタリストということもあり、折に触れて僕が紹介してきたチェス・レコーズっぽい感触の曲もいくつかあります(近いのはBO DIDDLEYあたり?逆か、BOがソウル/ファンクに近いのか)。
歌い方が泥臭くてパワフルな一方、高音では少し苦しそうな表情を見せる事もしばしばですが、イクべきところでイキきれない音域の狭さも武骨さゆえと前向きな捉え方をしてしまって差し支えないタイプのシンガーなので、細かい技巧的な部分は大して気になりません。少なくとも、僕にとってはこの音程のブレもなかなか心地が良い。

アルバム全体の構成も非常に起伏に富んでいて、リズムのキメが最高にカッコイイ、JOSS STONEも「SOUL SESSIONS」でカバーした「Super Duper Love」を筆頭に、
オヤG連中は秒殺されること必至の極上甘茶シット「Love Bug」,
OTIS REDDINGばりの豪快な歌いっぷりに痺れる「Treat Me Like You Don't Know Me」,
煽るような歌声が鬼ファンキーなオープニングナンバー「Too Much,Too Soon」等々、テンポ的にも曲調的にもバラエティー豊かな楽曲が並びますが、それでいて散漫な印象があまりないのは、ひとえに主役のSUGAR BILLYがJBにも通じる強烈なリーダーシップを感じさせるからではないでしょうか。なかなか濃ゆいです、この人。

リイシューの話でいうと、これまた世界初CD化とのこと。アナログとCD、両方手に入れてみても損はない作品です。




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