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UGK/UNDERGROUND KINGZ
UGK/UNDERGROUND KINGZ

ここまでリリースを焦らされた作品も他にないでしょう。
オリジナル・アルバムとしては「DIRTY MONEY」以来6年ぶり、UGKの新作が登場しました。
大方の予想通り、ビルボード総合チャートで初登場1位を記録したとの事ですが、いざ実際に結果が出てみると、ファンとしてはやはり感慨深いモノがあります。

そもそもUGKの音楽性は、ビートの基本構造こそバウンスという形式を用いているものの、根本的にはオリジナルRAP-A-LOTが標榜していた"メロウでブルージーなカントリー・ラップ"の色合いが強い(時にオーガニックという言い方さえ可能)ので、いわゆる今日日のサウス的な享楽性とは一線を画する部分が少なからずあると思います。そう考えると、最近UGKを語る上で頻出する、"時代が彼らに追いついた"的物言いも、単に一過性の流行りを根拠としたものではなく、よりスケールの大きな評価だと納得できます。
いずれにしても、T.I.が「Front Back」の冒頭で語っていたようなモヤモヤを長年抱いてきたファンにしてみれば、コレが胸のすくような状況である事に変わりはないわけですが、本作は、そんなヘッズ達も拍手喝采の快作に仕上がっています。

まず、先行「The Game Belongs To Me」が、変わらぬUGK節全開のサウンドだったことに安心した人も少なくないと思いますが、音の質感と中毒性を格段に向上させたこの曲に象徴されるように、アルバム全体も、従来の路線を踏襲しながらそれをメジャー・クオリティにアップグレードさせた、恐るべき内容になっています。
次いでOUTKASTを客演に招いたキラーチューン「Int'l Players Anthem」は、全国のWILLIE HUTCHファンは号泣確実、まさかの名曲「I Choose You」使い!"「SUPERFLY」や「SHAFT」もイイけど、やっぱ「THE MACK」だよなぁ~"などとのたまう好き者は、この1曲で完全に逝けます。トラックはWILLIE HUTCH大好きで知られるJUICY J & DJ PAULの制作ということで、このネタ使いに"またですか..."的な空気が漂うのは致し方ないところですが、これだけの名曲を今満を持して出してきた裏には、UGKに対する世間の評価が機を熟すタイミングを見計らっていたのでは?という勘繰りもでき、もしそれが本当だとしたら、美しい話です。
PVもステキ。

http://www.youtube.com/watch?v=t3PgZ9bqShc

さて、アルバムの内容についても触れていきます。
冒頭の「Swisha And Dosha」からして、エレキギターとリードシンセの絡みがイナタさマックスなテキサス・シットで、否が応にも期待が高まります。
キャッチーなシンセブラスが妙にノリノリな「Underground Kingz」、
倍速ハットとクランク的音使いがスリリングな「Take The Hood Back」、
BPM速めのミクスチャー風トラックを難なく乗りこなすLIL' JON作「Like That」と、現行のシーンに目配せしたと思しき楽曲も軒並みハイ・クオリティな出来ですが、今風のシンセサウンドを全面に押し出した曲はほんのいくつかにとどまり、基本的には、"有機的な音像とシンコペーションの効いたリズム"という、あくまでUGKマナーにのっとったものが大部分を占めています。
特に、ハイライトとも言える「Quit Hatin' The South」~「Heaven」~「Trill Niggas Don't Die」の鬼メロウ3連発は実に圧巻で、アイズレーばりに濡れたギターがむせび泣く哀愁オケを前にしては、オヤGも茫然自失の体たらくです。
...と、結局BUN BとPIMP Cが作っている音楽に昔から大きな変化はないわけで、台頭してきた下の世代からのリスペクトと何度目かのテキサス・イヤーの盛り上がりという追い風があるとはいえ、ここにきて移り気な時流とガッチリ合致してしまうところは、もはやスゴイとしか言いようがありません。

ゲストも、盟友SCARFACE・WILLIE DやZ-ROら地元ホーミーからTALIB KWELI・RAHEEM DEVAUGHNらコンシャス勢(乱暴な括りですいません)、BIG DADDY KANEにKOOL G RAPといったベテラン・アーティストからDIZZEE RASCAL(!)までとホントに多彩で、聴き手を飽きさせません。ヒップホップ・シーンは広しといえども、ローカル・シーンからグライムまで、こうも手広く人を集められるコネクションをもつアーティストもいないのでは。
とは言いつつも、一番印象に残るのはやはり主役二人の圧倒的な存在感。たとえ大物ゲスト・大物プロデューサー達の手助けがなかったとしても、内容の充実度には変わりがなかっただろうと断言できます。
加えて言うと、今さらですが僕はあらためて"PIMP Cのラッピン(ラップじゃないです、ラッピンです^^;)はかっけーな~"と思いました。UGKについて、"BUN BのラップとPIMP Cのプロダクションが..."という切り口はよく使われるのですが、Cさんの妙に抜けたラッピンも相当ステキだということは、この際強調しておきたいです。「Next Up」でBさんにダディ・ケイン、G RAPという低音野郎共の間に挟まれたCさんのヴァースを聴けば、それがよくわかります(余談だけど、MARLEY MARLもっと頑張れよ)。

強いて言えば、コンパクトに一枚にまとめても良かったかな、という印象もありますが、この人達の場合は駄曲があってこそ名曲が光るので(笑)、それは大した問題じゃないです。
とりあえず、ブラックミュージック好きはこれを聴かんとアカンでしょ!
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