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UR presents THE OTHER SIDE OF BLING-ELECTRONIC WARFARE 2.0
UR presents THE OTHER SIDE OF BLING-ELECTRONIC WARFARE 2.0

デトロイトの音楽シーンといえば、一昨年のMOODYMANNの来日プレイ@YELLOWで、彼がその少し前に亡くなったPROOF(D12)への追悼にと、執拗にヒップホップをかけてフロアのテクノファン達を唖然とさせた事を今でも思い出します。
日本ではナードなイメージの強いテクノというジャンルですが、デトロイト産のものはやっぱり特異。前述したMOODYMANNの件が良い例ですが、当地発の音楽にはシリアスなトーンに明確な統一性があり、中でも、ギャングスタをも黙らすハードコア野郎・MAD MIKEの音楽を聴けば、ネガティブな認識も確実に変わるかと思います。そもそもMAD MIKEはPファンクのツアー・ギタリストをやっていた人なので、ある意味SNOOP DOGGの音兄弟といえるの...かも。

僕も何度か言及してきたハイフィーとのサウンド面における共通性も、互いに根っこがエレクトロなのだから当然っちゃ当然なわけで、詭弁にあらず。ゲットー・ベース+ラップといったタイプの曲がヒップホップのヒットリストにもチラホラ顔を見せるようになってきた現在、新しいモノ好きB-BOYもフツウに(デトロイト)テクノを楽しめる土壌ができつつあるような気がします。

そんな中、ナイスなタイミングで真打ち・UNDERGROUND RESISTANCEの新作が登場しました。で、これがまた鬼ハーコーな内容!
とりあえず、パッケージが文句ナシにヤバイ。
ピカピカの新車の前に横たわる血まみれの少年達と、車体に映る工業地帯の鉄塔...モノクロのデザインが無情な印象を煽り立てます。加えて、内ジャケには後ろ手を縛られて頭に銃を突きつけられた“ラジオDJ”と“番組ディレクター”の絵、そしてお約束のメッセージ文が続き、視覚的な主張にも抜かりはなし。う~ん、この硬派な世界観がたまりません。

"I AM UR."というかけ声が徐々に激しさを増していき、ファズともノイズともつかない音塊が渾然一体となって畳みかけて来る冒頭曲からして、凡百のテクノとは一線を画す狂いっぷり。
ストレートな4つ打ちビートが「~2~」プロジェクトとの相互作用を感じさせる「Technology Gap」,
ハイフィーサウンドとの近似が顕著なエレクトロ・シット「Countermeasures」,
不穏なシンセストリングスのレイヤーが総毛立つほどカッコ良い「Death Of My Neighborhood」と、バラエティに富んだビートが続くのでインストであることも全く気になりません。
ラップが乗っかったらどメインストリームな曲になりそうな、それでいて挑戦的なタイトルの「Kill My Radio Station」,
ミニマルなフレーズがズブズブと脳髄に浸透していくような「Bastille Day」など、ダークかつシリアスな空気感こそがURの真骨頂と言えますが、それでいて「Baghdad Express」や「Tazumal」,「In Or Out」,「Kut」(メッチャ踊れる!)など、ファンク感覚鋭い高品位なダンスミュージックを作れるのも彼らの強み。
さらに、ピック弾きのような硬質なベースが淡々と鳴り響く「Hunting The Program Director」,
ノイジーな音使いと強靭なグルーヴのミックスに嫌でも首が動く「Toxic Broadcast」といった刺激的な楽曲が並び、この世界観がOKな人は最初から最後まで楽しめること請け合いです。
これもまた、ブラックミュージックの最新進化形の一面と言えるでしょう。彼らの場合、テクノアクトとしては想像がつかないほどハイレベルなライヴ活動の今後も気になるところです。

あ~、PUBLIC ENEMY聴きたくなってきた。

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テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

THE PACK/BASED BOYS
THE PACK/BASED BOYS

THE PACK、というかYOUNG Lの音響感覚は非常に優れていると思います。一言でいえば、“冴えている”。
「In My Car」のベースラインがMASSIVE ATTACK「Angel」を思わせなくもない、という類の細かい話はさておき、UKクラブミュージック的な音響処理の気持ち良さは、無意識的にもTHE PACKの音楽のプラスαになっているのではないでしょうか。音の良いハコやレコスタのラージ・モニターでアルバム一枚通して聴きたい感じです。

YOUNG L本人がどこまで意識的かはわかりませんが、低音のコントロールと滲み出るような空気感はトライブ諸作のBOB POWER仕事に通じるもの...とは言い過ぎかもしれませんが、この人の若さを考えれば将来性は無限大なのではないかと。

ドラムとSEの鳴りだけで1曲丸ごと引っぱる、冒頭の「Rumble」がまさに象徴的。
続く高速BPMの「I Look Good」にはさほど真新しさはないものの、こういうタイプの曲がアルバム中に一つでも入っているとやはり楽しい。
鳥の鳴き声のような音をベタ敷きにしてループさせた「My Girl Gotta Girl Too」はかなりドープな曲。コレは個人的にも本作中のベストトラック。YOUNG Lは無音階SEの使い方が実に巧みです。
MR.COLLIPARKの手による「The Milky Way」は、その名の通りスペイシーな音使いが楽しい佳曲。この人もホントに器用です。最近知ったんですが、コリパークってもうけっこうなオッサンなんですよね。それでいてYOUNG Lのトラックと並んでも違和感のないものを作れるというのはスゴイと思います。
アルバム中唯一のメロウは、FREDDIE JACKSON「Rock Me Tonight(For All Times Sake)」ネタの「Rock N Roll」。流行りのAUTO TUNEボーカルをフィーチャーしたトラックは、トークボックス好きにもウケそう。まぁ、そもそも元ネタがサイコーだ!って話なんですが。
終盤も、直球ハイフィーな「Booty Bounce Bopper」や「Fly」、RUN DMC的なロック解釈がベイエリアの雑食性を感じさせる「Backseat」と、聴き手を飽きさせません。
トドメは、確信犯的なボートラ群。既発の「I'm Shinin'」と「Vans」は言わずもがなですが、「The Milky Way(Remix)」のジャンルレスなボーカルの面白さも要注目です。

惜しいのは、ラッパーが4人いるにもかかわらず集団MCの面白さがほとんど活かされていないこと。ウータンの新作(ボチボチな出来ですね)を聴いたばかりなので尚更そう感じます。4人が4人ともテンション抑えめな淡々とした語り口なので、1人くらいFEDERATIONにおけるGOLDIEのようなアグレッシヴなスタイルで攻めるラッパーがいれば、あるいは要所要所でゲストを迎え入れればもっとメリハリがついたような気がします。

とはいえ、一枚目にしては恐ろしく完成度は高く、次作が今から楽しみで仕方ありません。
そしてYOUNG Lに関して言えば、TOO SHORTの新作を皮切りに、今年は色んな場所でその名前を目にする機会がありそうです。
特に、前述した低音と空気感の処理の上手さを考えると、メロウ路線への期待も高まるばかり(ちなみに「Rock N Roll」はTHE REPLACEMENT KILLERSによるプロデュース)。

とりあえず、トライブ好きのスケートボーダーは必携の一枚...かな?

テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

FEDERATION/IT'S WHATEVA
FEDERATION/IT'S WHATEVA

ハイフィーと、エレクトロ化めざましいテクノの近似が楽しい今日この頃。
少し前の話ではありますが、このジャンルの大本命盤、FEDERATIONの新作「IT'S WHATEVA」が出ました。というのも、リリース後しばらくは彼らのマイスペで全曲試聴可能だった為、ついつい入手を怠ってしまっていたのですが、繰り返し聴くうちに“こりゃ持ってなアカンな”という気持ちになったというわけで...。
当然、内容は相当良いです。VIBEのインタビュー(http://www.vibe.com/news/online_exclusives/2007/10/albums_out_federation/)を読むと、ラッパー陣がやたらと“新作はハイフィーにこだわらない普遍的な内容だ”という旨を強調しているのが謎ですが、実際は良い意味でどハイフィーな内容だと思います。
ちなみに、ハイフィーという言葉の直接的な語源=彼らの同名曲ではない事はあらためて言っておきたいですが、個人的にハイフィー=(ほぼ)RICK ROCKの音、という認識があるので上のような表現になりました。
ハイフィーの定義やFEDERATIONのバイオに関してはSAN FRANCISCO CHRONICLEの特集記事(http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2006/09/26/DDGKBLB0N51.DTL)に詳しいので、ヒマな人は是非読んでみてください。全編英文ですが、なかなか面白いです。

タイトルも妙に感慨深いSAN QUINN「San Francisco Anthem」と並ぶベイクラシック「I Wear My Stunna Glasses At Night」の収録が叶わなかった事は痛いですが、その他はほぼ理想的な出来。
ヘッドバンギンな縦ノリシット「Partytime Is Over」に始まり、
冒頭で触れた、デトロイト・テクノとかと共通のグルーヴを感じさせる「18 Dummy」,
子供声の使い方がマッドな「Get Naked You Beezy」,
シンセの入るタイミングが抜群にカッコイイ「College Girl」など、序盤はBPM速めでキャッチーな曲が続きます。
それにしても、「18 Dummy」を聴いていて思ったんですが、ミッシーの「Lose Control」が2005年なんで、音的に格別新しい事はやってないんですよね。それでいてこの独特のグルーヴは何なんでしょう...RICK ROCKの使用機材(シーケンサー)が気になって仕方ありません。
本作の収録曲で言うと「Got Me Fucked Up」や「We On Yo Line」のような、地味で引っかかりに乏しい曲が意外に聴けてしまうのも、多分にこのRICK ROCKマジックの成せるワザのような気がします。

正直、前半だけでもお腹いっぱいな感じなのですが、
SNOOPの客演がサイコーな、R&B色の強い「Happy I Met You」から、
キラキラしたシンセがもろニューウェーブな「She Go」,
前半の流れを汲んだエレクトロ・シット「New Baby Daddy」,
往年の西海岸ファンも納得な朝焼けメロウ「Fly Away」に至る流れは実に涙モノ。
世間的には「Black Roses」でのTRAVIS BARKERの参加が話題のようですが、それがあってもなくても、本作の充実度は揺るがないと思います。

こ~んなに素晴らしい作品が、池袋の主要CDショップでは一軒も置いてませんでした。
渋谷のタワーでようやく発見というありさまはマジでいかがなものかと...ノド手皿でも何でもないんで、お願いしますよ!

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