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WOOD STREET PLAYAZ/TURNING-N-BURNING
WOOD STREET PLAYAZ/TURNING-N-BURNING

長らく探していた、というか見つけても高くて手が出なかったG皿をようやく入手。ミシシッピのWOOD STREET PLAYAZの1st『TURNING-N-BURNING』(1997年)がそれで、随分と前に某G-RAPサイトで耳にして以来、ずっとチェックを入れていたのですが、ひどいケースだとオークションで数万円の値がつくという有様で、どうしても傍観せざるを得ない状況でした。しかしこの度、僕も常々お世話になっている? TIGHT MUSICが、アーティストとの直接交渉によるリイシューに成功したとのことで、この鬼レア変態皿が容易に入手できるようになったわけで...これは快挙と言っていいでしょう。日本もことG-RAPに関しては、ソウル/ファンクにおけるイギリスのような発掘大国になりつつあるということでしょうか。ノド手度でいえば、メジャーな存在になる前のYOUNG MURDER SQUADやPLAYYA 1000級のブツだという認識があったこともあり、テンションもアガる、アガる。

個人的には、ミシシッピ産のブラックミュージックというだけで、もう気になって仕方がないのですが、黒人差別問題や公民権運動について少しでもかじったことのある人なら、誰もがそうだと思います。つまり、歴史上、人種差別において最も過激で暴力的な態度を取り続けた州がミシシッピとアラバマだったという事実があるわけで、それゆえ最近だとDAVID BANNERやBIRMINGHAM J(悪名高き“ボミングハム”出身!)などの作品に関してもついつい内容+αの評価をしてしまうのですが、『TURNING-N-BURNING』は、そういう意味での重み・深みをよりいっそう感じさせる作品のような気がします。何と言っても、リチャード・ライト『ブラック・ボーイ』の舞台にもなった、悪名高きジャクソンの方々ですからね...。

とりあえず、イントロの世界観で完全に持って行かれること間違いナシ。何だ、この暗さ。ポロリポロリと爪弾かれるアコギのアルペジオをバックにした語りを耳にした瞬間、このアルバムがG-RAPキ●ガイ・オンリーなド変態皿であることに気づくのですが、そっちの世界に足を踏み入れたことを後悔しても、時すでに遅し。
一部で“ヒップホップ史上最もイナタい『Between The Sheets』使い”と評される(ウソです)『Living In The Ghetto』での、シンベとカウベルの異常なチープさとか、
モロUGKなメロウ・バウンス『Coming Down Low』のサビ歌が度肝を抜かれるほどヘタクソだったりだとか、
アルバムのクライマックスと言ってもいい超絶鬼メロウ『Still See My Homie's Face』のイントロのベシャリが3分近くもあったりと(コレは本気でイライラします...せっかくの名曲なのに!)、色んな意味で突っ込みどころ満載なのですが(ジャケのカッパみたいな格好も意図が理解できません)、そこらへんはある意味マイナーG皿のお約束でもあるので、溜息と失笑で許してあげましょう。
他にも、イントロのコスリが軽快なアップ『I'm Real』、
透き通ったエレピにワウギターとピ~ヒャラシンセが絡む、根暗G-RAPファン必聴の『Cocaine,A World Wide Thang』、
タイトなドラム&ベースと女性ボーカルがイイ感じな『Dear Lord』、
ヴォコーダーが良いアクセントの、KILLAFORNIA『Hood Ratz』を思わせる『Ghetto Love』と、当然聴きどころも沢山あります。

いわゆる正統派ヒップホップ(って何なのかよくわかりませんが)リスナーには確実に眉をひそめられるであろうこの作品、加えて、G-RAP好きでもサクラメントものとかがダメな人はあまり受け付けないかもしれません。が、それはイコール、変態G皿愛好家にとっては玉乱である、ということを意味してもいるので、特殊な音楽性癖を自認する人は今すぐコチラにアクセスすることをオススメします。
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テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

DEFARI/FOCUSED DAILY
DEFARI/FOCUSED DAILY

レコ屋に数百円で叩き売りされている、しかも同じものが複数枚置いてあるようなシロモノだと、気になるアーティストの作品でも購入に二の足を踏んでしまうのは致し方ないところで、僕にとってはDEFARIの『FOCUSED DAILY』が今までまさにそういう皿だったのですが、DVDを観て個人的に再燃したDILATED PEOPLES熱に押されてチェックしてみたところ、これが驚くほど充実した内容!さすがは腐ってもTOMMY BOY。

ダイレイテッドのDVD『THE RELEASE PARTY』を観れば、彼らとDEFARIの関係がいかにタイトであるかを再認識できると思うのですが(BABUとのLIKWIT JUNKIESもありますし)、その縁で、グループの頭脳・EVIDENCEが実に最多の8曲をプロデュース。EVの外部仕事は大変貴重なので、これはダイレイテッド・ファンにとっては聞き捨てならない情報です。ビートはEVに加えてALCHEMIST、THE LIKWIT CREWつながりでTHA ALKAHOLIKSのE-SWIFTという3人体制、参加メンバーはXZIBITにTASH、PHIL THA AGONY、コスリでDJ REVOLUTIONやKUT MASTA KURT(エンジニアも!)と、完全身内仕様ながらも的を得た人選で、クレジットを見るだけでも十二分にそそられます。

DEFARIの落ち着いた語り口にはハデさこそないものの、コロンビア大学の出で、LAで高校の教師をしているという彼のインテリジェンスに富んだライミングは、それだけで聴きモノですが、このアルバムに関しては、リリースされた時期がホントに惜しい。シンセ・サウンドの本格的な登場期、かつABB RECORDS設立元年というどっちつかずなタイミングは、しっかりしたセールスを期待するには分が悪すぎます。賞味な話、これが90年代中盤に出ていたら、間違いなくクラシック認定を受けていたハズ...。

モブの『THE INFAMOUS』に入っていてもおかしくない、ダークな浮遊感がモロALCHEMIST節な『Focused Daily』、
ザラついたピアノループの質感がダイレイテッドの『Pay Attention』を思わせるEVIDENCEのベスト・ワーク『Never Lose Touch』(『Bionic』も同路線、鬼ドープ)、
プリモの隠れ名トラック、GANGSTARR『Above The Clouds』に雰囲気が激似の『Yes Indeed』、
BLUE MAGIC『Tear It Down』使いのヘッドバンガー『405 Friday's』、
ALCHEMISTの貴重な細切りビートが冴える『Checkstand 3』、
DJ MU-RのABB RECORDSミックスにも収録された西海岸アングラ・クラシック『People's Choice』と、ヤバイ曲をざっと挙げただけでもこんな感じ...すげぇ。

西海岸アンダーグラウンド・ヒップホップのサウンドスタイルは、2000年前後には完全に確立された感があるので、それ以降の作品は良い意味で時代性を感じさせないところがスゴイです。イコール、流行に左右されないという強みがあるので。片や、最初に触れたように、コイツらは激安のワゴンセールなんかに登場する機会も非常に多いので(ILL BOOGIE関連とか)、そこら辺もちゃんと聴いてみようかな、と思った次第であります。

テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

LYFE JENNINGS/LYFE CHANGE
LYFE JENNINGS/LYFE CHANGE

メジャー・レーベルに所属するR&Bシンガーの中で、最も塩辛い(=ブルースな)歌声を出せるアーティストの一人、LYFE JENNINGS。インディーや、メジャーでもJAHEIMなど、“ゲットー・ソウル”を標榜する歌い手はいくらかいれど、(青春時代を塀の中で過ごした自身のバックグラウンドを含めて)人生の悲喜こもごもを苦味タップリに歌い上げる点で彼に勝てる人もいないのでは。時代があと何十年か早かったら、絶対チェスあたりからブルースのレコードを出していたと思います。

LYFE JENNINGSの音楽は一言で哀愁、それに尽きます。暗いとまではいかなくても、シリアスで、緊迫感がある(10年も檻の中で過ごせば、ノーテンキな歌を作る気にはならないですよね...)。ANTHONY HAMILTONやRYAN SHAWなども然りですが、こうした、いわゆる最近のR&B然としたポップな曲とは異なる泥臭いソウルを歌うシンガーがメジャー・ディールを持っているというのは、非常に健康的。PROJECT PATやYOUNG BUCKといった、共演してきたラッパーの顔ぶれを見ても、明確な方向性が窺えて好感が持てます。

現地のレビューをいくつか読んだところ、新作『LYFE CHANGE』は、良く言えばまとまりがある、悪く言えば持ち味であるザラつきやラフさが減衰した作品、という評価が大多数のようですが、後の、言わばメインストリーム向け・コマーシャル過ぎるという批判は、あくまで前二作と比べての話に過ぎないし、その変化が悪いとも思いません。LYFE本人も“子供にも聴かせられる作品づくりを心がけた”と語っているので、これはセルアウトではなく成熟ととらえるべき。何だかんだ言っても、ドスのきいた歌声や痺れるような絶唱は健在ですし。

輸入盤はシンプルな作りの廉価版も出ているので、値段を考えれば次の3曲で十分元が取れます。
『Never Never Land』→先行シングルでもある、極上のスロウ・バラード。メロディ、アレンジともにアルバム中でも飛び抜けたクオリティ。とろけます。
『Cops Up』→どこかH-BOMBの名曲『Playa's Need No Love』を思わせる、フックのエフェクトがかった歌声が最強にカッコイイ、クラブ/ホームリスニングともに対応可能なキラーチューン。実は真っ当なラブソングの歌詞も面白い。
そういえば、マイアミのDUNK RYDERSの一員、ICE BERGのマイスペでも早速この曲のオケが使われてました。
『Old School』→SNOOPをフィーチャーした、BPM早めの...とは言っても今流行りのアゲアゲな感じでもJOHN LEGEND的な手法でもなく、重厚なストリングスがひたすら哀愁を誘うスリリングな8ビート。
これらはいずれも長期のヘヴィ・リスニングに耐え得る名曲ですが、加えて、
T.I.のヴァースもがっちりハマった、NAS『Rule』っぽい音使いの『Brand New』、
冒頭のアカペラから一転、レゲエトラックへの展開に意表をつかれる『You Think You've Got It Bad』、
感動的なアコギの弾き語りシット『Midnight Train』と、ビシッと一本気を保ちながら遊び心を小出しにしているところがニクい限りです。(なぜか)疑似ライブ仕立ての壮絶バラード『Will I Ever』も相当ヤバイ。
特に、『You Think You've Got It Bad』はルーツレゲエの、『Midnight Train』はロックのリスナーのハートもロックするであろう普遍的な良曲で、これらを耳にするだけでも、LYFE JENNINGSが持つジャンルレスな歌の魅力を実感できると思います。
決してハデな内容ではないけど、間違いなく傑作。売れて欲しいなぁ~。

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SHAWTY LO/UNITS IN THE CITY
SHAWTY LO/UNITS IN THE CITY

『Laffy Taffy』のD4LからSHAWTY LOがソロ・アルバムを出すと聞いた時、また、その中身がフィーチャリングを抑えた純然たるソロ曲で半数以上を占められていると知った時は、本気で耳を疑いました。SHAWTY LOといえば、“気が抜けたYOUNG JEEZY”という形容がまさに言い得て妙な、ユルすぎるにも程があるダルッダルなフロウが特徴的なラッパーなので、特にD4LにおいてはFABOがいてこそ活きる部分が多々あり、グループにとっては不可欠な存在でも、ソロマイカーとして10数曲を聴かせるのは厳しいだろ...というのが、イメージとしてあったわけです。

加えて、リリース前に音源が盗難→リークされるというトホホな出来事にもいっそう不安感をかき立てられましたが、その後カットされた『They Know(Dey Know)』がそうした思惑を木っ端微塵にするカッコ良さで、結果的として、『UNITS IN THE CITY』自体が非常に充実した内容のアルバムに仕上がっていました。
『They Know(Dey Know)』はもう完全にクラシックですね。MANDRILL『Children Of The Sun』のブレイク部分を使った中毒的なビートは、フリースタイルのバックトラックとして引っぱりダコという点も含め、どことなく現代版『Time's Up』とでもいった趣き。ネタ使いもなかなかイケてるので、元曲を聴いたことがない人は是非チェックしてみて下さい。“ココ使うんだ!でも、使うならココだよなぁ”と、何とも言えない気分になります。
アルバムには収録されていませんが、LIL WAYNEやYOUNG JEEZY、LUDACRISらを迎えてマイクリレーものに仕上げたリミックスも何パターンかあり、どれもサイコーの出来。
この曲、というかアルバム全体を通じて、SHAWTY LOは例によってヤル気のなさそうな、けだるいフロウを押し通しているのですが、マイスペのバイオに“Lo's whispery slow flow is a sharp contrast to the Bankhead Bounce”と書いてあることからもわかるように、単純にスキルがないというのではなく、ビートとの兼ね合いで明確な効果を狙っているのだと思います。

また、ソロで曲を作ることによって(D4Lのパブリック・イメージともいえる)スナップの呪縛から解放され、自由に制作に取り組めた様子が窺え、DJ TOOMPっぽい音作りの『Foolish』などは、グループでは見られなかったタイプの曲で、アトランタの空気を強く感じさせ、YOUNG JEEZY『I Luv It』を彷彿とさせるドラマティックなナンバーです。
さらに、今流行りのトランシーなシンセ音を使いながらも、浮遊感のある雰囲気が独特な『Feels Good To Be Here』や、
チープな音色を印象的なリフで際立たせた、(STEADY GRINDING RECORDSを通じて2001年から付き合いのある)PHACE BAITYのパフォーマンスも素晴らしい『Ain't Tellin' You』は、エレクトロニカ的と言っても良いほどユラユラした音像がルーズな語り口にフィットしているし、
YUNG JOCあたりがやりそうな、どキャッチーなシンセブラスが痛快な『Ga Lotto』は、アルバムをバラエティ豊かにするのに一役買っています(これも『Foolish』とは別の形のアトランタ・マナーと言えるのかも)。
一見トレンドに忠実かと思わせておいて、細かい部分で面白い仕掛けを施しているのもこの作品の特長で、トランス/ハードハウスの音色そのものではなく、フレージングをサンプリングしたかのような打ち込みのピアノが明け方感を演出する『Live My Life』は、その最たる例です。

ことヒップホップにおいては、ピンと比較するとグループが負わされる音楽的な制限は明らかですし、特に、D4Lが活動していく上で第二・第三の『Laffy Taffy』を求められるのはある程度仕方がないことなので、今のタイミングでソロ・アルバムをリリースしたのは大英断だったと思います。
惜しいのはただ一点、ミックスが良くない!内容は間違いなくメジャー級なので、そこらへんの手抜かりはホントに残念です。中域に音を詰め込みすぎてしまっているため、ドラムの低音の迫力とシンセの高音の気持ち良さ、いずれの持ち味も殺してしまっているんですよね...。BOB POWERを起用しろ、とまでは言いませんが、裏方にもチョットは気を使って欲しいものです。う~ん、もったいない。

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