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BUN B/2 TRILL
BUN B/� TRILL

PIMP Cの死から、早いものでもう半年になりますか...。UGKファンにとっては、BUN Bの次の一手がどう来るものかと、悶々とした状態が続いていたと思うのですが、ようやく出ました、ソロ新作『2 TRILL』!!!
聴いていて否応なしに湧いてくる、“ここにPIMP Cがいたらなァ...”という思いは、当然言ってもしょうがないことなのでグッと飲み込むとして、まずは無事にアルバムが届いたことに感謝。
UGKでは、二人のフロウのコントラストが大きな醍醐味だったことはBUN B本人も十分に自覚的なようで、ゲスト・ラッパーにLIL' WAYNE、RICK ROSS、DAVID BANNER、8 BALL & MJG、LUPE FIASCO、JUVENILE、WEBBIE、CHAMILLIONAIRE、YOUNG BUCKなど、さらにLYFE JENNINGS、SEAN KINGSTON、MYAら歌のお兄さん・お姉さんにも豪華なメンツを揃えた、本隊に負けないコンビネーション・チューンの連発は贅沢な限り。特にLUPEの人選などは、『UNDERGROUND KINGZ』でDIZZEE RASCALを抜擢した審美眼がキラリと光ります。

内容の方はというと、百花繚乱なゲスト陣から予想されるようなカラフルさは、意外にもナシ。本隊の最新作が全米一位を獲得したことの影響はあまり感じられず、制作にMR.LEEやENIGMAといった古参の面々の名前が見られるなど、あくまでも今までのキャリアの延長線上と言える、地に足着いた作品に仕上がっています。結果的に、良くも悪くも、万人受けするというよりは、従来のUGKファンであればより熱狂できるような曲が大半を占めています。今のところ日本盤のリリースがないことからして象徴的ですが、本国ではビルボード200で初登場2位になっていたりもするので、このへんの温度差は相変わらずということで。

ド頭から繰り広げられるゲストとのガチンコなコラボは実に圧巻。“テキサスのネイトくん”的な立ち位置がいよいよ磐石なZ-ROがコブシをきかせるタイトル曲からして、異常に渋い。余談ですが、Z-ROの歌はPro Toolsとあまり相性が良くない気がします。アナログ特有の暖かみがある音処理でないと、若干空気が重苦しくなりがちかも。
自分の作品はイケてないくせに客演になると冴えるSEAN KINGSTON参加の『That's Gangsta』も、主役との絡みはバッチリ。ただ、JR ROTEMのビートはいたってフツーなので、これが先行シングルなのは少し意外かも。
シンコペ・ビートにウネるベースとオルガン、さらにトークボックスやいつも以上にブッ飛んだWEEZYのド変態フロウが乗っかる『Damn I'm Cold』は、いつもの“アノ”感じ。この曲は昔からのUGKファンへのボーナス・トラック的な印象です。
泥臭さといえば、LUPE FIASCOが参加した『Swang On Em』がモロにそうで、これはLUPEが自作では絶対やらないタイプの曲なので、面白い(思ったよりもハマってますし)。JUNIOR REIDを迎えた『If It Was Up 2 Me』も同じような質感で、洗練とは程遠いダーティーな雰囲気に血が騒ぎます。

個人的に特に好きな曲を挙げると、まず『You're Everything』。MR.LEE制作の哀愁ビートと緊迫感のあるマイクリレーがたまりません。RICK ROSSとDAVID BANNERも外しませんが、MJGは相変わらずヤバイ。キレキレのパフォーマンスを聴いていると、ソロ次作への期待が否が応にも高まります。
あと、JUVENILEとWEBBIEをfeat.した『Pop It 4 Pimp』、これは人選の時点で間違いないでしょう。アクの濃い低・中・高音ラップのアンサンブルはかなりスリリングで、アカペラでもご飯三杯はイケそうです。クラシック『Back That Ass Up』のフレーズが飛び出してくるところなんかも、ニクい演出。
極めつけは、スティーヴィー『Ribbon In The Sky』使いの『Angel In The Sky』!ポロリポロリと響く優雅なアコギとピアノのフレーズが涙腺を刺激する、アルバム中唯一のメロウシットを聴いて昇天しましょう。

...とまぁ、全18曲中純粋なソロが3つだけという構成は議論を呼びそうですが、そこいらのアイドル・ラッパーの見世物的な作品とは違って明確な意図が感じられるという点で、これは全くもって好意的にとらえて良いのではないかと。
何だかんだでBUN Bのローボイスは、UGK自体がそうだったように、違ったタイプの歌い手と絡むことでより活きると思うので、UGK作品との落差を感じさせないという意味でも、このやり方は非常にクレバーなのではないでしょうか。
それにしても、2PACやビギーほどはないでしょうけど、PIMP Cの未発表ヴァースがどれくらいあるのか気になる...。
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ALGEBRA/PURPOSE
ALGEBRA/PURPOSE

昨年のSTAXの本格的な再始動がきっかけというわけでもないんでしょうけど、ANGIE STONEを筆頭にLEDISI、CHRISETTE MICHELE、最近だとERYKAH BADUやLALAH HATHAWAYなど、ここしばらくの間やたらネオ・ソウルとかオーガニック・ソウルだとか言われるタイプの女性R&Bに良作が多い印象があるのですが、ALGEBRA『PURPOSE』という作品は、その流れをダメ押しするかのような素晴らしい出来です。これぞ、まさに決定打。

レーベルのプロモーション能力が優れているのか、アルバムのリリース前後にはいくつかの媒体がALGEBRAのことを取り上げており、かくいう僕もその中の一つを見て彼女の存在を知ったのですが、どの場所でも共通して銘打たれていた“D'ANGELOやERYKAH BADU、INDIA ARIE、JOEを送り出したKEDAR MASSENBURGが発掘した新人!”というキャッチコピーがわかりやす過ぎて、最初は若干スルー気味でした。が、いざ聴いてみると、コレがまた...“百聞は一見にしかず”ならぬ“百見は一聴にしかず”とは実にこの事で、良い意味で字面から受けるイメージとは異なる作品でした。

当初の僕のように、コレがある意味予定調和的な作品だと思ってスルーしている人のために言っておくと、『PURPOSE』は非常にヒップホップ度数の高いアルバムです。とは言っても、いわゆる“ヒップホップ・ソウル”みたいに“トラックにラップが乗っていてもおかしくない”というタイプではなくて、使っている音色など、あくまで方法論的な意味合いで、という話なんですが。そのさじ加減はかなり絶妙なので、宣伝する側も悩んだ挙句、上のようなキャッチコピーに落ち着いたのではないでしょうか...いずれにしても、予想を大きく裏切る好内容。
まず、イントロ的な『At This Time』に続く『Halfway』のアタマで“This Goes Out To The Old School!”というかけ声が入るところからして象徴的で、随所でハメられるコスリがグルーヴを生み出し、泣きのホーンのフレーズに骨抜きにされること必至なこの曲、かなり良い。
そして、緊迫感のあるストリングスのループ(即座にROYAL FLUSH aka GHETTO MILLIONAREを連想しました)と重厚なピアノ、タイトなリズムの組み合わせがカッコイイ『Run & Hide』も、B-BOYのツボをくすぐる良曲。とは言いつつ、スモーキーな空気感を漂わせながらもパーッと広がるような明るいコード感やコーラスワークを用いているのがこの人の特徴。ちなみに、この2曲のプロデュースはKWAME。う~む、なるほどね。

さらに、軽快なピアノ・ループとハネたドラム、キャッチーな歌メロがHYDEOUT~STARVING ARTISTS CREWファンやポップスのリスナーにもオススメな爽やかシット『U Do It For Me』、
単純にメロディの良さだけでいえばアルバム中随一な、さすがのCARVIN HAGGINS & IVAN BARIAS仕事『Happy After』などもサイコーの出来で、アタマ5曲目くらいの段階で既に“買い”な充実ぶり。確かに、兄貴分であるJOEに通じる部分は多々あるかも。
また、『My Pride』や『Can I Keep U?』のような、MARY Jが歌っても違和感なさそうなヒップホップ・ソウルど真ん中な曲や、後半で固め打ちされるアコースティックな曲に対応できるのも、ALGEBRAの強みと言えるのでは。

が、いかんせんカンロクに欠けるのが惜しいところ。デビュー作に神がかり的なパフォーマンスを期待するのも無理があるとは思いますが、歌自体にトラックを置き去りにするくらいのパワーがあれば、このアルバムはとんでもない怪物作に化けたような気がします。そういう意味でも、今後に期待大。
ちなみに、LALAH HATHAWAYの新作も素晴らしいのですが、ALGEBRAとは逆の意味で物足りなさを感じました。つまり、歌は圧倒的なのにオケやメロディのフックに欠けるという。でも、これだけ良質な歌モノが連発される状況なら、そうした要望を完璧に満たす傑作の登場も時間の問題かも。

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